PVA Ayurvedic Hospitalに滞在していると、早朝まだ暗いうちに、周りのマングローブから生物が活動しだす鳴き声が聞こえてきます。
明るくなるにつれ、営みの音は大きくなっていきます。
日本でも、小鳥のさえずりが朝を告げ、朝の日の光は優しく身体を温めてくれます。
今のように暮らしに電気がなく、わたしたちが太陽と月のリズムで暮していたころ。
幼い子どもたちが、早朝に自然と目覚めるように、
私たちの身体のエネルギーは、当たり前に宇宙と調和していたのでは?と想像します。
1日のエネルギーの流れ、1年のエネルギーの流れ、年齢によって変わるエネルギーバランスなどの要因によって、私たちの心身は常に変化しているので、自然のサイクルに添って生活することで快適に過ごしやすくなります。
一日の時間にも「ヴァータ・ピッタ・カファ」のエネルギーがそれぞれ優勢になる時間帯があり、流れがあります。
午前2時から6時は心や体に動きのある、排泄や浄化が自然に起こる時間帯です。
心や身体の動きがさかんになる時間帯はすっきりとした目覚めで1日を始められます。
この時間の神聖な空気は、早起きのご褒美のような清々しさがありますね。
午前6時以降に起きるとカファのエネルギーが優勢な時間帯なので、
身体も心もなんとなく重たく気怠い心地がするかと思います。
朝食には、カファのエネルギーを動かすような温かくて消化の良い食事を。
パンなら身体を冷やすヨーグルトではなく、温かいスープを添えるのがおすすめです。
午前10時から午後2時がピッタのエネルギーが優勢な時間帯。
1日のうちで消化力が一番強くなるので、昼食を1日のメインにすることが理想的。
やる気がみなぎった心と身体を落ち着かせるような、滋養のあるもので満たされたいもの。
午後2時から6時。
再び、活動的なヴァータエネルギー優勢になっていくので、
満ちて落ち着いた気持ちで過ごしたいですね。
このように少し前の時間の過ごし方が、変化していくエネルギーに連動しています。
同じように、活動的なヴァータエネルギー優勢の時間帯に、ほっとするようなお茶の時間や休息をとることで、
活動が過度にならず安定していられます。
穏やかに安定していると、夜の時間を快適に過ごすことができ、睡眠の質も良くなるでしょう。
夕食は午後8時までに食べ、昼間より消化力が落ちているので、ふさわしい量を食べましょう。
午後6時から8時はカファエネルギー優勢の時間帯。
心や身体が安定しているこの時間に床につくのが理想的です。
午後10時から12時は再びピッタエネルギー優勢の時間帯です。
食物が代謝される時間です。
夕食は午後8時までに食べると、ピッタエネルギー優勢の時間帯には胃が空っぽになり、未消化物が残りません。
午後10時までに寝て身体を休ませることで、代謝にエネルギーを使うことができ、朝早くすっきりと起きることができるのです。
明るい建物の中に暮らしすぐ手に取れる娯楽があり、自然を感じることが難しい現代では、宇宙の流れを知り、意識する必要があるかもしれません。
もしくは、自分の身体を内観していくと、自然に宇宙のエネルギーを感じることができるかもしれません。
自然や宇宙のエネルギーと調和していると、 身体がとても快適になるでしょう。
一日がより充実し、明日も良い日が迎えられるかもしれませんね。
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